1.逆日歩対策
逆日歩を回避するために考えるべき、2つのポイントを説明します。
一般信用取引を利用する、あるいは、逆日歩が上限額の時を考える、ということです。
一般信用取引は各証券会社が独自に提供している信用取引で、逆日歩がそもそも発生しません。
逆日歩はルールに基づいて上限額が決められており、上限額でも利益が出るのであれば問題ありません。
2. 一般信用取引とは
信用取引には、
制度信用取引と、
一般信用取引の2種類があります。
制度信用取引とは、各証券会社が共通のルールで運用している信用取引です。どの証券会社を使っても、手数料以外はほぼ同じ仕組みが利用できます。
一般信用取引とは、各証券会社が個別に、独自のルールで運用している信用取引です。現在、松井証券と、カブドットコム証券がこれを提供しています。扱っている銘柄数が少なめという問題がありますが、
一般信用取引では、逆日歩が発生しないという大きなメリットがあります。
3. 逆日歩の上限額を知る
逆日歩の上限額は、ルールで決まっています。株主優待を極めるでは、1日あたりの最高逆日歩を自動で計算してくれるので簡単です。
銘柄ごとに表示されている1日あたりの最高逆日歩と、権利付最終日ごとに決まっている逆日歩日数を、掛け合わせればわかります。
例として、東京ドーム(9681)の情報を見てみます。2013年1月末日の権利付最終日を確認します。
東京ドーム(9681):株主優待を極める(抜粋)
最高逆日歩 4倍=8000円 (1000株、1日あたり。注意喚起だとこの2倍。)
権利付最終日:株主優待を極める
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 2013年1月の権利付最終日と逆日歩日数 1月20日分は1月15日、逆日歩日数は3日です。 1月末日分は1月28日、逆日歩日数は1日です。
|
| | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 | | |
逆日歩日数は1日、とあります。上の最高逆日歩8000円に日数の1日をかけて、上限額は8000円であるとわかります。
上限額+手数料よりも価値のある株主優待であれば、クロス取引で取りに行って問題ない、ということです。
まとめ
株主優待を取得するための2つの方法(現物取引、クロス取引)を、順番に見てきました。
まずは少しづつ始めてみてください。
疑問点などございましたら、ご連絡ください。
・この株の株主優待だけはどうしても取りたいので、取得の日程を教えてほしい
・この部分の説明がわからなかった
・知識や経験談を記事にしたので掲載してほしい
・私のサイトを説明の中で取り上げてほしい
等々お待ちしております。
メールで質問: webmaster@yutaistar.com (@を半角に)までご連絡ください。